うるしの器 あさだ
漆器作家からのメッセージ
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漆器作家からのメッセージ

くるみ型盛器漆器作家 浅田 孝

  浅田漆器工芸は代々、木地づくりの仕事を行ってきました。三代目の代になった時、下請けの仕事も大切だけど、自分が作りたいものを作ろう、そして自分で買える程度の器づくりをめざして、仕事の幅を広げてきました。

  自分たちが楽しく使える漆器、そして創って楽しい漆の新しい形を自分で考えていきたい。私の漆器は「漆の器」というより「木の器」という印象が強い。それは、子供の頃から父親が木の固まりを椀に削っていく様子を見てきたからなのか、「木」に対する想いは人一倍強い。

 特に近年、中国をはじめ東南アジアから安い木の椀がたくさん輸入されていますが、木に対するこだわりと漆に対する思い入れで、山中漆器本来の柔らかな木目の美を追求し続けていきたいと思っています。



経 歴
浅田孝夫
1950 山中町生まれ
「木地は鉋に、鉋は木地師の腕にほれ」と、祖父・京作、父・孝夫に続く、伝統工芸木地師の三代目。
地元の漆器展示会では入賞多数。県外の公募展はまだチャレンジしてない。
現代生活に対応した器づくりで人気上昇中。
「作り手は直接販売してはいけいない」という地元の暗黙の掟を破って大きな工房兼ショップもオープン。使い手の声を、直接商品開発に反映させるよう心がけている。



椀  山中漆器産地では分業が進み、自分で作って、自分でお客様に直接販売のお店は少ない所ですが、工房兼お店をオープンさせたのが、浅田さんです。

 どこの漆器産地でも豪華な装飾に対するこだわりが強いものですが、木地づくりが本業の浅田さんのこだわりは、木そのもの。「確かに蒔絵の作品は素晴らしいのですが、高くて自分でも買えなくて」とため息をつきながら、「作ってくれと頼まれても、私には出来ないし」と、単純明快なお答えが浅田さんの魅力です。
  都会暮らしに疲れた時、自然の木肌が疲れを癒してくれそうです。
平成11年度(財)石川県デザインセンター選定商品カタログより



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