中部経済新聞


新聞記事


2001年7月13日 中部経済新聞に
当店が掲載されました。

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お祭り用品に特化したホームページを開設した常滑市のカキタ呉服店
知多半島の常滑市は人口55,000人のやきもののまちで、2005年の空港建設にむけ商店街活性化にも取り組んでいる。カキタ呉服店 代表の柿田健吉氏(常滑市本町3−149 TEL0569-35-2009)が会長をつとめる「とこなめ中央商店街」では商店街を活気づけようと7月3日に100個のプランターを店先に置いた。必要なものはすべて地元産品から調達をした。プランターは常滑焼製品。花は市内の花き農家が栽培した「日々草」を植え、培養土はあいち知多農協から無料で提供をうけたものだ。商店街も昭和40年代は活気に満ちていたが大型店の郊外への進出などで店を閉めるところも出来てきて、現在は商店街の加盟店は41店舗で当時の半分に減ったと言う。店先を花で飾ることによって活気をつけようと動きだしたもので、年3回くらいは花を入れ替え、プランターの数も増やしいく。

家族
雷神刺繍

 まちづくりの中心となって活躍している柿田氏は、大正の頃から代々呉服店を営んでいる老舗のご主人である。呉服業界も大手と言えども倒産するところも出てきて厳しい環境となっている。そんななかで柿田氏はお祭り用品にも特化した経営をしてきた。勿論、呉服は中心的商品に違いないが、柿田氏がお祭りが好きだったことと祭り文化を継承してゆきたかったとの思いもある。祭りのはん天は呉服屋としての範ちゅうで20年ほど前から本格的にやってきた。

 常滑市は祭りの山車が16〜17台ある。山車は各地区ごとに1台あってそれぞれ衣裳も違う。祭りの中心は若者たちだ。それぞれ自分の好きな刺繍をしたはん天や腹掛けをつけるようになっている。刺繍のデザインも歌舞伎調のものや、鷲が飛んでいる見事なデザインや、変わったところではキリンビールのラベルからとった龍のデザインもある。見せていただいた写真には個性豊かな腹掛けや手甲をつけた若者たちが写っていた。おもしろいところでは麻雀パイを背中に刺繍した「TOKONAME雀鬼会」で、うしろから見るとなかなかユニークで楽しくなる。
麒麟刺繍
山車

 知多半島は山車の多い地方なのかもしれないが、隣の半田市は31台の山車があり、祭りの時期もそれぞれに違う。祭り用品のチラシは市内はもとより半田市や美浜町へも新聞折り込みをする。最近では口コミで広がり、飛び込みで名古屋方面からも注文が入るようになった。腹掛けに刺繍をしたいとの注文だった。見事な天女や仏像の刺繍入り腹掛けを見てしまったら、やっぱり少しお金をかけても創りたいと思うのもわかる気がする。長いあいだに口コミでどんどんひろがってきた。祭りが見なおされてきたこともあるが、若者の間でこの数年前から「よさこいソーラン」が各地で広がりはじめた。日用品と違って祭り用品はどこで調達したら良いのだろうかと思っている人達も多い。

 柿田氏はこのほど祭り用品に特化した「お祭り用品勢ぞろい」のホームページを開設した。URL http://www.nande.com/kakita/。ホームページではお祭り用品の全てを掲載している。はん天・腹掛け・手甲から胴巻き雪駄お守り袋まで多種多用に揃う。インターネットの取り組みは柿田氏自らもできるが結婚した娘の亀井愛美(めぐみ)さんが、当店のインターネット事業部として担当する。秋祭りにむけインターネットでのプレゼント企画も考えていて全国展開をしようとがんばっている。インターネットでの販売は一つの商品をお客様のターゲットをきめて、専門的に深く追求した品揃えの店が繁盛する。欲張って何でもホームページに掲載してもお客様は見てくれない。豊富な商品力と新たな商品の提案力がお客様の心をつかむ。商店街が衰退すると嘆いているよりも、自分の店でお客様にどのように役立つ店になるかを真剣に考えてみたいものである。

祭り
  中部経済新聞連載記事(毎週金曜掲載)
『うつりゆく商業環境と躍進するまちと店』
広野 嘉代子




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