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東藻琴村の山菜
山菜は見た目だけでなく香りも確かめて 北海道東藻琴村(ひがしもことむら)は、小清水原生花園と屈斜路湖のちょうど中間に位置する人口約3,400人ののどかな農村です。

 村の南側には標高1,000mの藻琴山がなだらかな裾野を広げ、そこには原生林の間をぬうようにして、ハイキングコースや釣り堀などのレジャー施設が整備されています。

 山頂からは南に雄大な屈斜路湖、硫黄山、雌阿寒岳、さらに遠く大雪の山々を望むことができます。また、北には網走から知床への美しいオホーツク海の海岸線が広がっています。
 
 海一面をおおっていた流氷が日一日と遠く沖合いに姿を消し、雪解け水が川を流れ始めるころ、野山にはかわいい春の女神が顔をのぞかせます。

 長い冬の間、重い雪の下でじっと我慢していたふきのとうが、早春の日差しを浴びて、真っ先にもえぎ色の頭をもたげます。やがて、えぞごんさく、たらの芽、うど、わらび、こごみと数え切れないほどの山菜が先を争うかのように一斉に芽を吹きはじめるのです。

 また、かつて東藻琴村ではハッカの栽培も盛んに行われていました。現在はジャガイモ、てんさいの畑作や、酪農に代わっていますが、このハッカが野山に自生し、さわやかな香りを漂わせ、この地方独特の山菜となっています。

 山菜はなるべくあのほろ苦さを大切に調理するのがコツだと言います。

 5月。人々は家族そろって山菜摘みに出かけ、自然の味覚の素晴らしさを全身で感じながら、北海道の短い春を楽しんで行きます。
オンコの実の甘酢漬け
▲オンコの実の甘酢漬け

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