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原木春慶塗は、飛騨の大自然が育てた檜(ヒノキ)・椹(サワラ)など木の香ただよう良材によって始めて、木地師・塗師の腕の冴えが生まれる。 |
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●曲げ水指 批目作業(写真左)
●つるべ水指 割目作業(写真右)
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| 春慶塗には、板物・曲(マゲ)物・挽(ヒキ)物等があるが、木地師は永年の経験により良くその材の特質を掴んで割目・批目・鉋(カンナ)目あるいは打出し模様の作業を行なう。
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●曲げ水指作業(写真左)
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| 曲物は檜・椹の批目にした板を数時間熱湯に浸し、コロによって曲げ、はさみ型枠によって目的の形にする。 |
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●水指組立作業(写真右)
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| 割目にした板には入念なみぞ・ほぞの工程を経て組みたてる。 |
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●かんばとじ作業(写真左)
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| 十分に乾燥した木地を極薄に剥(ハ)いだ桜かんばによって綴じる。 |
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●水指の仕上げ作業(写真右)
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| 底板に接着剤を用い、さらに木釘でとめ上面を仕上げる。 |
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木地完成品
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| 春慶塗は天然の木目をそのまま生かすことに生命がある。そのために木地師は、幾世紀も受け継がれた技術と、さらにたゆまぬ創意工夫を加え、格調高い優雅な作品を完成した。 |
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色つけ
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| 完成した木地に磨きを施し、目留(メド)め作業を行なう。これは、色つけの濃淡を防ぐためである。色つけには、黄あるいは紅染料を用い、水にふやかした大豆を摺鉢(スリバチ)ですり、漉(コ)したものと調合し塗る。(回数2〜3回) |
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摺(スリ)塗
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| 初摺(スリ)は、くるめた漆に之の油を混ぜたものを木地に摺りこむ。2回以降は生漆を用い、この作業を幾回も重ねることによって、木地に漆が浸みこんで、上質な漆器となる。 |
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上塗
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| 透き漆(漆の水分を抜き、之の油を混ぜたもの)により上塗りを行なう。漆は湿度によって乾燥するもので、ここに塗師の厳しい修業と豊かな経験が必要とされる。 |
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完成品
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| 春慶塗は木地師、塗師 二者一体の共同芸術であり、これが特殊漆器として他の追従を許さない春慶塗の真髄である。 |
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