古伊万里の陶器や古民具を素敵なインテリアとして活用した大府市の「蔵」
1999年12月24日
中部経済新聞掲載


趣味と生活の店で話題の
大府市の「蔵」

【なんでモアール】 〜全国の名産品・特産品を集めたショッピングモール〜
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 愛知県大府市に女性達に人気のスポットがあると聞き訪ねた。店舗外観はお蔵風ではあるが、一歩店に入ると昔懐かしい品々がステキなインテリアとして活用されており、ついつい店内に引き込まれてしまう。全体は木のぬくもりを生かしてあり、大きなムクのテーブルに古伊万里の陶器や古民具が所狭しと陳列してある。経営者の愛知県大府市横根町狐山の鹿島幸子さんは古布で作ったファッショナブルなオシャレな服装に手作りの、これも布製の大きなブローチを身につけて店に立つ。この服も店で販売している商品のひとつである。お客様は鹿島さんのブローチやファッションにも注目しそれらの服も売れて行く。  「蔵」の経営者、愛知県大府市横根町狐山の鹿島幸子さん
全体は木のぬくもりを生かしてあり、ところ狭しと古民具、陶器が並ぶ  鹿島さんが店を創ろうと最初計画したのはこうした店ではなく健康サロンだった。8年ほど前から健康についての勉強をやってきてそろそろ健康サロンの店を持とうと考えはじめていて、途中でいまのような形態の店に方向転換をした。この場所が住宅地で周囲には市営のスポーツ施設「イキイキプラザ」や「デイサービス施設」があり、人の動きが盛んな地域であることから健康サロンの店には最適と考えての事だった。しかし、進めて行くうちにいろいろな人の出会いから趣味と生活の店に変わった。きっかけはこのページにも紹介した愛知県半田市の一誠堂 杉浦一幸氏の影響が大きかった。
 「天然でない材料を使うことによって目に見えない環境汚染がある。加工してあるものは死んでいる。それに引き換えムクの木は呼吸をしているので、人間の体に良い」との健康に配慮した店づくりのアドバイスや、骨董品は天然素材で波動が良いし、健康サロンと繋がると、途中で気づいたからでもある。勿論、杉浦氏は鹿島さんの経営者としての能力や物を見る感性を見抜いてのことである。したがって商品は環境に配慮したものが多い。古いものを大事に使えば環境浄化にもつながる。商品は普通の骨董から作家さんの陶器類、手作りの絹や綿とかの洋服や小物類、クッション、アクセサリー・そして、健康サロンコーナーには自然食品とそれぞれがセンスよく並べられている。 普通の骨董から作家さんの陶器類、手作りの絹・綿などの洋服まで多数扱っている
いらなくなった布で作った手作りぞうり、足ツボ・床の掃除もできる  商品は例えば箪笥のなかにしまわれていた、大島・綿・さらさ・和さらさ等の古布を使ったファッショナブルな服。中にはお客様でパッチワークをやっている人がいたりするが、店のコンセプトに会う人の物だけを選んで置いている。コースター・キルトそして額仕立てのさき織り(布を裂いてたて糸だけにした織物)、いらなくなった布で作った手作りぞうり等々。このぞうりは履くことによって足の裏のつぼにきく効果があり、廊下の掃除もできてしまう優れものである。これらのものはすべて鹿島さんがながい間、健康関連商品の販売の仕事をしながら買い求めてきた商品ばかりだ。ひとつには骨董を買うことがストレス解消になっていたと言う。いろいろなところで行われる骨董市にもよく顔を出してきた。
 店の2階はイベントにも使えるコーナーがあってそこには藍染めのコタツ掛けや、女性のバックを花瓶に仕立てられたものや、かつて使っていた戸板を活用したコーナーなど私達の身近なもので、アレーこんなものまでオシャレに活用してあるといった驚きの連続だ。この店にはなぜか不思議な魅力がある。それは使われている品々が身の回りのいらなくなったものを鹿島さんのアイデアで商品化されたものが多く、どこにもない一品商品もいろいろ揃っていることにある。そしてもう一つは鹿島さんの人間的魅力にほかならない。いま、不況のあおりで心が荒んだ人々が多い。そんな時この店の落ち着いたふんいきのなかで、ジックリと鹿島さんのお話を聞きながら我が家に据えたい商品をえらんでみたらどうだろうか。

●Hobby & Life 蔵
 〒474-0011 愛知県大府市横根町狐山97−38
 TEL:0562-46-8558  FAX:0562-46-8558
身の回りのいらなくなったものを鹿島さんのアイディアで商品化されたものが多い
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『うつりゆく商業環境と躍進するまちと店』
広野 嘉代子