全国初の地魚「絹姫サーモン」が愛知県淡水養殖漁業(協)から誕生! 
2000年1月14日
中部経済新聞掲載


全国初の地魚「絹姫サーモン」が
愛知県淡水養殖漁業(協)から
誕生!

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 皆さんご存知ですか!サーモン(鮭)が川(淡水)で生まれ、海(海水)で育つ魚であることを!!このたび誕生した「絹姫サーモン」は、川から生まれ海で育った魚である。色は薄いサーモンピンク。味はハマチに似てコリッとしていて、海産サーモン独特の臭みはない。ほどよく脂がのり、絹姫の名前の通り繊細な甘味が寿司種に向いているとの評価を得ている。豊川の最上流、寒狭川の源流部にある宇連養殖場(設楽町)で育ち、1年半くらいで500gほどになったころ、渥美半島へ移される。そこでは地下海水を汲み上げて海水馴致し、約半年で1kg以上の立派な魚に成長する。従って川魚が海水魚となる。  愛知県 豊川の最上流、寒狭川
イワナの産卵  なかなか理解できない気もしてくるが、もともとイワナ・アマゴ・ニジマスはサケ科の魚で海水でも大丈夫なようである。工場や人家などから出る排水には一切無縁の環境で育つことでも安心・安全な魚と言えよう。この「絹姫サーモン」がいよいよ今年から全国に出荷されることになった。「絹姫サーモン」が開発されたのはサケ科の魚で「活き造り・お刺身用」ができるものをつくりたいとの発想から生まれた。
 昭和63年愛知県水産試験場が、愛知県特産のホウライマス(無斑ニジマス)とイワナ又はアマゴを交配し、バイテクにより生まれるニジイワ・ニジアマの開発に着手した。平成9年水産庁の特性評価を経て養殖が認められ、そこで愛知県淡水養殖漁業協同組合が養殖を開始したものである。このオシャレな「絹姫サーモン」の名称は前愛知県知事鈴木礼治氏によって平成4年に命名された。 淡水魚を養殖しています
出荷作業の様子  養殖が始まって3年半が経過し、ようやくこのほど全国に販売が開始されることになった。今年の出荷は年間20t、平成13年度は40tの予定で、安定供給・安定価格を目指している。いままでのサーモンよりも多少価格的には高めであるが、これから料亭や寿司屋・旅館・ホテルなどでお目にかかることになる。養殖を手がけた愛知県淡水養殖漁業協同組合は愛知県の中山間地帯における、マス類養殖業者が中心になって、昭和46年5月に設立されたもので、獲る漁業より造る漁業への転換が叫ばれている時だった。山間地での稲作転換の気運とあいまって、数多くの中小養殖業者が加入し、現在では組合員数53名、役員9名、職員・契約社員・請負社員含めて43名で組織している。
 
 本部は愛知県の奥三河で山また山を通りぬけ、奥三河の清流「寒狭川」のほとりにある。水車のまわる大きな池には、魚が群れとなって静かにうごめいていた。正月明けの比較的暖かい日差しであっても、川の水は結構つめたい。冬の寒い時期は魚もジッ―としているらしい。設立以来、全国に向け販売した商品は昆布巻・甘露煮・一夜干・岩魚の骨酒と数多い。酒の肴に、朝食の一品に、長い間家庭に浸透している川魚は、食文化の担い手として、日本料理の代表といっても過言ではない。しかし、時代と共に慣れ親しんだ川魚は除々に海産物に押される様になってきた。そんなとき生まれた「絹姫サーモン」は名前の響きと味覚が大ヒットに繋がる予感がする。



愛知県淡水養殖漁業共同組合
〒441-2224 愛知県北設楽郡設楽町豊邦字豊詰27
TEL:05366-4-5311 FAX:05366-4-5135
商品の一例 あゆ寿司種
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『うつりゆく商業環境と躍進するまちと店』
広野 嘉代子