網走「味と安心」しれとこそば 玉置屋本店
2000年1月7日
中部経済新聞掲載


網走「味と安心」しれとこそば
玉置屋本店

【なんでモアール】 〜全国の名産品・特産品を集めたショッピングモール〜
トピック履歴
一覧へ戻る↑

 このところの暖冬でスキーができなく困っていると嘆くスキー場も多い今年の冬ですが、わたしが北海道網走へ出張した12月上旬は10年ぶりの大雪だった。歩道も店の駐車場も凍ってすべるだけでなく、シャーベット状で靴もベトベト。まともに歩けない。そんな状態のところをギリギリまで車を店に近づけてもらい店内に入った。案内された店は「しれとこそば 玉置屋本店」。地元斜里町の農業弦間正次さんで生産した有機無農薬無添加栽培の自然乾燥の純そば粉100%を使った「美味しく、健康に良いそばづくりがモットー」の店だ。つなぎ無しのそばなのに切れない、コシがある、香りが良い、の本物が評判を呼び連日大繁盛である。平成11年7月オープンしたばかりの店であるが、早くも網走市内はもとより、近隣の市町村からもこのそばを食べにくる客が絶えないと言う。  知床そば 玉置屋本店の外観
地元網走のそば粉  おいしい訳は地元そば粉100%を使用したからだけではない。革命的な夢の蕎麦打ち機「生粉打ち名人」を使用したからだ。おそらくこんなそば打ち機は全国どこをさがしてもここだけしかない。「そば」は日本の伝統的な健康食品だが、100%そば粉をつかったそばづくりは難しい。ところがこのそば打ち機「生粉打ち名人」を使うと小麦粉、とろろ芋等のつなぎなしのそばを生み出すことができる。そば粉100%を使った生粉(きこ)打ちと呼ばれるうまいそばを作るには、職人による相当な熟練が必要とされ、めったに口にすることはできない。しかし、この店では生粉打ちそばが食べられる。だから評判になる。
 この革命的なそば打ち機が出来あがるには一つの人生ドラマがあった。そば打ち機を開発した網走市南四条東5丁目5番地 菅野衛治氏は当時、体を壊し仕事ができなくなって、長年勤めていた会社も退職し、病気療養の身となった。狭心症と動脈硬化が進み仕事もできなくなり入院を余儀なくされた。しばらくの後、「そば」が体に良いから食べて療養しなさいと病院の先生から退院の時言われた。そばをたべるきっかけはここからだった。それから必死になってそばを食べることとなった。やがてそばを食べ続けた結果、効を奏して体は順調に回復に向かった。 特許を取得した「生粉打ち名人」
網走のそば畑  菅野氏はそばの威力に魅了されることとなった。「そば」は私の体をなおしてくれた。それから数年はおいしい生粉打ちそばを誰でも手軽に食べられる機械を作りたいと必死になって試作を続けた。やがて期待どおりのそば打ち機は完成した。この機械は長さ47cm幅15cm高さ15cmの箱型ステンレス製。そば粉と水をさらさらの状態になるまでかき混ぜてから、上部のホッパーに入れるだけで、前部の穴から麺状の生粉打ちそばができあがる優れもの。
 
 これを広く紹介するため昨年3月に(株)オホーツク物流を設立。菅野社長と知り合いの元網走商工会議所専務、玉置文夫氏を相談役に、そして屋号も「しれとこそば玉置屋本店」として、モデル拠点をオープンした。店内にはそば打ち機4台を導入。店舗は石造りの倉庫を改装してつくりあげた。そしてこのほど念願の特許も取得し、晴れて全国へ、イヤ 、世界へも販売できる特許を取得した。何としても成人病特に糖尿病と動脈硬化で悩んでいる人たちに、そばの効用を伝授したいとの思いで事業を興したのだった。店舗はこのそば打ち機のPRのために網走に開店したのだった。菅野社長は「私のように成人病で苦しんでいる人達を健康にしてあげたい」とほとばしる情熱でそば打ち機「生粉打ち名人」の普及にかけ回っている。電話のむこうの菅野社長の声はいつも希望に燃えはずんでいる。そんな人にはついつい応援したくなる。



(株)オホーツク物流
〒093-0004 北海道網走市南4条東5丁目5番地
TEL:0152-61-2770 FAX:0152-61-2771
玉置屋の店内風景
トピック履歴一覧へ         中部経済新聞連載記事(毎週金曜掲載)
『うつりゆく商業環境と躍進するまちと店』
広野 嘉代子