2000年714日 中部経済新聞掲載 |
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| 飛騨高山から国道41号線を車で北に走っていくと、道路は次第に宮川(河川)に沿って走ることになる。JR高山本線も道路と川に平行するように通っていて高山から15〜20分ほどで国府の中心街に入る。その名のとおり「国府」に由来するこの町は、飛騨文化発祥の地として千古の文化が町のあちこちに息づいている。奈良時代には飛騨の中心は国府であり、国づくりの都がおいてあったところでもある。安国寺経蔵(国宝) ・ 安国寺輪蔵(国宝) ・ 安国寺 ・ 荒城神社本殿(国重要文化財) ・ 阿多由太神社本殿(国重要文化財) ・ 円空作仏像(県指定文化財)と歴史の宝庫で訪れる人々を古代のロマンへ誘う魅力がある。 |
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飛騨地方のなかても平坦な土地が多く、農業が主体の米づくりが盛んな町として発展してきた。しかし、米づくりも価格が低下し除々にほうれんそうやトルコききょうなど高冷地野菜・花に移行していく方向にある。酪農も盛んで飛騨牛は絶賛されている。木の国であるから、家具木工も大きな産業の一つといえる。そして、何と言っても町を支えてきたのは昭和53年に全国第1号で開局したケーブルテレビだ。国府町自主放送 ・ KHK−11チャンネルで、住民全員が出演者を合言葉に町内の身近な情報を提供してきた。広範囲にわたるお知らせ事項や、農林業振興のための、農業試験場や普及員による生産情報から営農指導、特に施肥や病虫害駆除等の情報交換もケーブルテレビを通して実践し効果をあげてきた。 | |
| そしていまこのIT革命に合わせるように新たに町の状況も大きく変革期を迎えることとなった。国府町長・北村喜治氏の柔和で穏やかなお人柄に触れながら、じっくりと町のこれからを語って頂いた。今まで大いに活躍してきたケーブルテレビを12億かけてリニュウアルすると言う。光ケーブルで各家庭を結び、一人暮しのお年寄りの在宅福祉や在宅介護を充実させようというものである。もともと福祉には力が入っていて人口8000人世帯2000戸のまちであるが、町民全員の健康に関するデーターがオンラインで結ばれている。町内の医院(5件)ではその過去のデータをみながら診察できることで、病気の治療にもおおいに役立っている。 |
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岐阜県下99市町村のなかでも福祉面の充実ではベスト5にも入っている先進地である。観光面でも来年3月にオープン予定の温泉を生かした大プロジェクトが動いている。県立自然公園 ・ 全国自然100選となっている宇津江四十八滝の周辺へ、四十八滝をゆったり散策したのち、温泉につかり美味しい食事ができゆったりと遊んでもらう周遊コースを創る計画で着々と工事が進められている。施設の名称は「しぶきの湯 ・ 遊 湯 館」、ささゆり・九輪草・あじさい等寒いところに咲く花がいっぱいの「山野草園」、そして公園内には「レストハウス・しぶき」などの施設ができ、観光スポットとしても脚光をあびそうだ。 | |
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そしてもう一つは中部縦貫道の開通に合わせ、国道41号線沿いに、農家の人達が作った新鮮野菜やリンゴ・ももなどの果物や、ハム・ソーセージなどの加工品等を販売する朝市・夕市である。600uの敷地に特選館「あじか」と銘打って開設する。国府町は今大きく変わろうとしている。このように話す北村町長の表情は夢と希望に輝いていた。こんな町に住む住民は幸せである。
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| トピック履歴一覧へ | 中部経済新聞連載記事(毎週金曜掲載) 『うつりゆく商業環境と躍進するまちと店』 広野 嘉代子 |
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