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2000年12月8日 |
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♪「郡上のナー八幡出てゆくときは雨も降らぬに袖しぼる」 の歌詞に代表される郡上おどり。毎年7月中旬から9月上旬の間約30夜にわたって踊り続けられ、旧盆の4日間は徹夜で踊り明かされている。国の重要文化財に指定され、全国3大民謡のひとつに数えられている。そんな郡上おどりの熱気の様子をネクタイ柄に表現し、郡上八幡のみやげ品として創作し話題を呼んでいる。その人は郡上八幡中心市街地の新町通 り、新町商店街にお店を持つ (合)野々田・野々田正昭氏で八幡町商工会 会長でもある。お店は呉服店であるが着物離れもあって、手づくりのこだわり商品がところ狭しと並び魅力いっぱいの店である。 |
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ご存知のように当地は四季型観光地で、年間120〜130万人の観光客が訪れる。7月中旬から9月上旬の30日間の夏だけで30万人のお客様が訪れる。これだけのお客様があるのに、何か観光客のみやげ品で地元のものがないかと問われていた。そこで思いついたのが、ネクタイだった。昨年の夏過ぎから絵柄などを研究し続けていた。いろいろ考えたあげく郡上おどりと郡上八幡ガイドの絵柄をネクタイにしようと思い立った。そして今年の6月この2柄が完成した。できあがったこのネクタイは、町の宣伝用にと町長さん自らが愛用して郡上八幡のPRに使ってもらった。八幡町役場・地元の銀行・官公庁からまとめて購入して頂いた。ライオンズクラブの40周年記念の品としても160本注文があった。 |
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| 郡上八幡博覧館 ・ 旧庁舎記念館 ・ 斎藤美術館など10ヶ所にも販売ルートを拡大した。すでに1200本販売。このネクタイをいれる袋は、社長自らが和紙を買ってきて一枚づつ糊付けし、袋をつくり、絵をほどこす。文字もひらがなで 「ねくたい」と書き、落款を押す。オリジナル性と高級感が漂っていてみやげに頂いたらとってもよろこばれる商品となった。毛筆や絵も得意とあって味わいがある。お店全体の商品も他にはない商品が満載で、藍染めを中心として、手作りのオーストリッチのバックや古布を使ったブラウス、ジャケット。男物の長襦袢でつくったブラウスや本場大島紬で作っ たジャケット、ショルダーバック。中国で草木と泥で染め、日本で作った「香雲染」のショルダーバック・手提げバック・くつ・服・スカート・帽子。 |
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酒屋がお酒を搾る時に使った綿の袋(酒袋)でできた、女性用の巾着や大袋のかばん、帽子。シルクの泥染め帽子。色は茶色でこの帽子も一味ある。商品の仕入については野々田氏自らが毎月京都や名古屋方面に行き、自分でほしいと思うものを探し買ってくる。常に個性ある店づくりをしようと心がけてきた。その思いがお客様にも通じ、毎月名古屋方面からわざわざ来店するお客様もできた。一度立ち寄ったお客様は必ずまた来店される。そんな魅力ある店である。いま、どの商店街も元気がない。個々の店が元気がないから街全体がおち込んでしまう。野々田氏の店も呉服店である。しかし、お客様の着物離れから他の商品を扱うようになった。 |
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大型店で扱う商品であったりどこにでもある商品では、わざわざ来店頂く事はむつかしい。オリジナル性のある個性的な商品を自分の目で確かめて探してくるからいつも新鮮で楽しい店になる。勿論商品を選拓する目を持っていないといけないことになる。それには常に今何が求められているかの研究を怠ってはいけない。女性誌を見て研究するもよし、東京・大阪・名古屋・京都を訪れて新しいニーズを知ることも必要だ。その仕事が自分の大事な生活の糧ならば、本心で打ち込んで取り組めばやがてみえてくるはずである。それを実現している野々田氏である。こんな店が増えたら街は活性化する。小売業のどの業界も岐路に立たされている。ここでふんばって方向をしっかり見据えてほしいものである。 |
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| トピック履歴一覧へ | 中部経済新聞連載記事(毎週金曜掲載) 『うつりゆく商業環境と躍進するまちと店』 広野 嘉代子 |
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