福岡県の八女郡商工会女性部

2001年9月21

中部経済新聞掲載



IT革命における
今後の経営のあり方

 台風が愛知県に接近していた先週、ITにおける講演のため私は九州に向かっていた。場所は福岡県の八女郡商工会女性部である。八女郡は黒木町、上陽町、立花町、広川町、矢部村、星野村の6カ町村の商工会女性部約130名ほどの皆さんである。幹事商工会の上陽町商工会からは、とにかくむつかしい言葉はつかわずに、わかりやすく話をしてほしいとのことだった。以前に講演をした講師の先生がITの専門用語をつかい話したために、ITに拒否反応がでているからと念押しがあった。そんなこともあって私は前もって講演の際一言お断りをして話しを始めた。「皆さんのなかにはすでにパソコン・インターネットに精通していらっしゃる方もおられるとおもいますが、今日は初歩の初歩の話しからさせて頂きます。」と、、、、

商工会女性部の皆さん
広野嘉代子

 大学生?から幼稚園までの人たちを一緒に話すようなものだからである。それくらいITには知っている人と知らない人の格差が大きい。ただ、「世界水準のネット普及率にする」と政府が掲げているように、着々と一般にITの普及が進んでいる。全国各地で無料パソコン教室がはじまっていて、商売をしている商工業者の皆さんが立ち遅れてしまう可能性も出てきて懸念をしているところだ。こうして全国各地に講演をしていてわかったことは、こんなにITで事業を拡大していく可能性があるのに活用している方々はまだわずかであることである。

 私の講演のなかではIT革命によってテレビとインターネットは同じくらいの位置づけになることや、ITによって商売のありかたがどのように変化をしていくかを具体的に話していく。何とか商売をしている皆さんに理解をしてほしいからである。情報の伝達は郵送やFAXからEメールに確実に移行し始めている。なかなかメールでさえ普及するのに時間がかかる有様で、先が思いやられる気もしている。その格差は広がりつつある。今までは郵送やFAXで行っていた情報の伝達も、印刷もせず封筒や切手もはらずにそのまま無料に近い金額で情報の伝達ができるITはペーパーレスであり、大いに経費削減が可能だ。それを効率よくビジネスに活用すれば違った展開ができる。今までだしていたDMもメールマガジンと併用すればタイムリーに情報が伝達できる。それを講演の中ではプロジェクターを使い、現実にどのようなメールマガジンを発行しているかを映し出して説明を行う。

商工会女性部の皆さん
商工会女性部の皆さん

 そして何よりも皆さんにわかってもらう為にパソコン・インターネットでどんなことができるかを具体例を示して理解をして頂く。デジカメで映した写真をそのままメールで送信できることや、検索サイト(ヤフー・グーetc)からあらゆる情報が検索できること。他業種との取引(BtoB)やチャット(会話)・メーリングリストのことなど、大きなスクリーンに映して説明する。それらを踏まえてインターネットでどのようなビジネスの展開があるかを、実際のネット上の企業やお店のホームページを映しだし、商品が販売できビジネスが成立するかを知っていただく。どんな表現の仕方をすれば商品が売れるかを説明する。今までまったくわからなかった人たちもようやく立ち上がるようになってくる。聞いている皆さんの表情は真剣そのものになってくる。いわゆる商工業者の皆さんもこうしたITの流れをしっかりと知る機会がなかったからかもしれない。

 急速に広がりつつあるITも地域間での温度差も大きい。商工会青年部の部員が講師となって地元商工業者にIT講座を開いている地域もある。約2時間の講演もあっとい間に終わり、福岡空港から羽田空港へ飛んだ。心配した台風も何事もなく2時間遅れの飛行機に乗った。明日は早朝から山梨県小淵沢で峡北ブロック商工会女性部約100名のIT講演である。山梨県行き列車の台風の影響を心配して、今日は八王子駅前のホテルに変更して頂いた。夜11時過ぎようやく着いたホテルのテレビからニューヨークのテロ事件を知った。夜明け3時頃までテレビに見入ってしまったことは言うまでもない。

関東講演会の様子
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『うつりゆく商業環境と躍進するまちと店』
広野 嘉代子